2023.1−3月の話

1月20−22日 グラブルフェス2022

fes.granbluefantasy.jp

 グラブルをちゃんと(当社比)やるようになってから初めてのリアイベだったため、とても楽しみにしていた。一番のお目当てはVR四騎士。

フェードラッヘ城の一室で、四騎士があなたの目の前に!
同じ空間で色々な表情を見せてくれる彼と、二人で過ごすひと時をお楽しみください

 このVR、結構前から行われており、今はメインを天司に譲って四騎士は「ライトバージョン」となっている。来年度はもしかしたらなくなってしまっているかもと思い、3日間フルで参加して3キャラ分堪能することにした。

 結果、ジークフリートは至ってクールな口ぶりだったにも関わらず手紙(VRを終えたあとお土産としてもらえる)では運命を語り出したし、パーシヴァルは手紙をくれる時に「褒美を取らせる」と言い始めて笑い死ぬかと思ったし、ヴェインは動きの一つ一つがめちゃくちゃ大きいし力が強すぎて備品を壊しそうでハラハラさせられた。友人がレポしてくれたところによるとランスロットヴェインがくれた羽ペンでマウントを取ってきたらしく満面の笑みになった。四騎士は最高。

 他にも空気入れで時間内に風船を直立させるという、どう考えても引きこもりソシャカス向けではないアトラクションに挑んで惨敗したり、無料配布のポップコーンを貪ったり、とあるオフィシャルキャスト(公式コスプレイヤー)さんを追いかけ回し干されて地の底まで憂鬱になったり一瞬の流し目&微笑みを頂戴して舞い上がったりして俳優厨の人格が蘇生した。こんなはずじゃなかった…。

 

2月2−12日 ミュージカル『憂国のモリアーティ』Op.4-犯人は二人-

www.marv.jp

 天才ミュージカル第4弾。

 内容が相当シリアスなため一週間以上通っていたら(とはいえ東京公演のみだし平日昼は仕事なので全通には程遠いのだが)ちょっと暗い気持ちを引きずることになった。

 回を追うごとにお芝居の熱は増していき、アルバートのウィルアムを犯罪卿にしてしまったことへの懺悔、探偵としての矜持を振り捨てその手を罪に染めたシャーロックの独白、そしてとうとう最後の事件に踏み出すウィリアムの悲痛な叫び…何回見ても見入ってしまった。

 アンサンブルの方々まで含めた出演陣の魂の熱演、そして製作陣の気合いや原作へのリスペクトを強く感じるこの舞台も恐らく次作が最後だと思われる。私は推しキャラ(と推しカプ)の一番好きなシーンがその先にあるので続いて欲しいのだが、ここで終わるのが美しいような気もするためなんとも言えませんね。初演から見つめ続けてきた彼らの物語を、最後まで見届けたい。

 余談だがこの舞台期間中に身内の不幸があり(前回記事参照)楽日のチケットを手放すことになった。人生はままならない。

 

3月25−26日 『あんさんぶるスターズ!THE STAGE』-Party Live-

ensemble-stage.jp

 なんと3年半ぶりに推しキャラが登場することに。正直次に出番が回ってきても久しぶりすぎてサイレントキャス変だろうなと覚悟していた。喜びの舞。

 あんステどころか本家アプリからも離れて久しく浦島だろうなと思っていたところ、あんステは未だに「!」の時空にいるため知っている曲ばかりで大助かりだった。なんというか、私が一番大好きだった頃のあんスタがまだここにはあるんだなとジーンとしてしまった。とはいえいい加減「!!」に移行するだろうなと覚悟していたのに次回作の発表はなかった。ないのかよ。

 当初から夢だった五奇人を見ることができたら我が人生に一片の悔いなし…と思っていたところ、本家アプリに五奇人の新曲が追加されたため心残りが増えた。あと贅沢を言うなら各々のユニット衣装ではなくスカウト!エキセントリックの衣装を着て欲しいし返礼祭もやって欲しい。

 

そのほかの遊び

 名古屋に遊びに行って脱出ゲームに興じたり

〜ひつまぶしにうさ耳の推しメンを添えて〜

アイドルの新曲が出たのでオンラインお話会のために大量購入して友達に配りまくったり

櫻坂46「桜月」よろしくお願いします まだCD山ほどあります

友達の付き合いで東武動物公園に行ったり(遠すぎる)(非常に空いているので良かった)(それにしても遠い)

観覧車からの光景 客が来ないプラネットコースター?

その翌々週みなとみらいの観覧車に乗った 雨の中屋上足湯に浸かる猛者が映っている

10年ぶりにディズニーランドに行ったりした。

謎解きに行ったのにちゃっかり耳をつけて満喫する図

ひさしぶりにブログを書きたくなった

〜これは私が無知だからびっくりしたというだけの話なので、知見のある人からしたらそんなことも知らねーのかよとなる記事です〜

 

 2023年2月3日金曜日、祖母が死んだ。96歳だった。

 数年前から介護施設に入居していた祖母の容態が思わしくないという連絡を受けたのは同日13時のことだった。

  • 老衰による脱水と傾眠で、このままだと余命は、早ければ今週末、1週間位の由。
    点滴等の治療をすれば、少しは良くなるだろうが、ホームでは医療行為はできないので、入院。
    どちらかを家族で選んでほしい、との事でした。

(母からのLINEより引用)

 親世代の協議によりこのまま看取りをとの方針が固まる。そして祖母はその日のうちに亡くなった。

 

 先に言っておくと、祖母を偲ぶためにこのブログを書いているわけではない。かといって死者に鞭打つ恨み辛みを記そうとしているわけでもない。

 私が言いたいのは「人が生きて死ぬのは大変なことである」というシンプルかつあたりめえな話だ。

 急に家族が亡くなったため預金口座が把握できていなかったり、故人の携帯電話の解約もままならなかったりなどのトラブル話はインターネットにいくらでも転がっている。友人にも会社経営をしていた義父が急死したところ会社に隠し借金が山のようにあって事業を畳む羽目になった人がいて、めちゃくちゃ大変だったよ…というような話は聞いていた。

 先述したように祖母は数年前からホームに入居しており、身辺整理は伯母(父の姉。祖母宅から車ですぐに居住)一家が少しずつ済ませてくれていた。年齢も年齢だし親族も一応の心構えはできており、傾眠傾向になってからの容体の悪化こそあっという間だったが、天寿を全うしたと言っていいのではないだろうか。

 では何が大変なのかというと、大きく分けて

1.老人ホームからの退去

2.火葬場の空きがない の2点である。

 もう何年も、大学生のころに曽祖母が亡くなって以来我が家では近しい親族に死亡者が出ていなかった。加えてこれまでは全員が病院で亡くなっていたため、ホームで看取られるというのがどういうことなのか誰も詳しく知らなかった。

 上記LINEが来た同日夕方に容体急変の連絡が来、伯母が駆けつけたタイミングで臨終宣告。その瞬間にデッドレースが始まった。

 まずホームは介護施設であるものの医療機関ではないので、遺体を収容しておくことができない。すぐさま葬儀社探しが始まったが、これは全て自力である。病院で亡くなっていれば付き合いのある葬儀社を紹介してもらえるし、それまで遺体は安置しておいてくれるのだが。

 問題なのはとにかく葬儀場に空きがないということである。

 コロ…のあれこれで火葬場が大変なことになってるいるとニュースで見たことはあったが、マジで空きがない。最短日程にねじ込んでもらっても死亡から1週間以上が経過した3月12日まで葬儀が行えなかった。

 結果から言うと、実母を亡くした伯母が「亡くなった翌日から通夜・葬儀と畳み掛けられていたらとても平気ではいられなかった。一週間あったから泣きながら気持ちを整理できた」と言っていたため、悪いことばかりではなかったとは思う。

 ただ私の勤務先は社内規定で忌引は死後3日間(二親等の場合)と定められており、葬儀などの日程がずれた場合はそのうち一日しか振替えることができない。今回は電車で片道1時間半ほどなので何とかなったが、遠方での葬儀の場合は参列を諦めなければならないこともあるかもしれない。

 また>1.老人ホームからの退去 について。

 祖母が入居していた施設は利用規約で「入居者の死亡後3日以内に退去する」と決まっていた。これがマジでキツい。

 祖母が老人ホームに入居してから5年以上が経過している。全ての荷物を自宅から持ち込んだわけがないとはいえ、それだけ長い間住んでいれば物も増える。家具だってある。それを全部、3日で。「今から三日以内に荷物をまとめてここから出て行ってください」と言われ、住処を引き払うことのできる人がどれだけいるだろう? 少なくとも私は無理だ。ましてや近親者を亡くしたその瞬間に。

 けれどやるしかない。そこは自宅ではなく介護施設で、契約書にそう明記されているから。看取り対応と言えば聞こえはいいが、本当に「看取るところまでで終わり」なのだな。

 結局これも伯母一家がほとんど夜を徹して行ってくれた。片付けというかあるもの全てをゴミ袋に突っ込み、大きな家具については業者を手配したらしい。

 とはいえ、別にホームが冷たいという批判をしたいわけではない。きっとどこでもこういうものだし、仕方ないんだと思う。ただいずれ訪れる母方の祖母(やはり老人ホームに入居している)の時は自分がこれをやることになるのだと思うと、何か胸に重いものがずんと詰まったように感じた。

 上述したように葬儀も済み、3月5日は納骨も済ませた。相続についての話し合いも揉めることなく片付き、細々とした用事は残っているものの概ね日常に戻ったと言っていい。

 概ねスムーズに事が片付いた部類だと思うが、それでも一時期はかなりバタついて疲れた。人が一人生きて死ぬというのは、大変なことなのだなあ。